「ゴールデンレトリバーは寿命が短い?」「かかりやすい病気はなに?」と不安な飼い主さんへ。
実はゴールデンレトリバーは「癌(ガン)」の発生率が全犬種の中でトップクラスに高く、気づいた時には手遅れになりやすい犬種です。
いつも笑顔で元気な彼らですが、その裏には「高額な医療費」という大きなリスクが潜んでいます。
4歳の愛犬「ぎん太」と暮らす私が、獣医も警告する5大疾病のリスクと、100万円単位で飛んでいく治療費の現実を包み隠さずお伝えします。
【ゴールデンレトリバーの3大リスク】
| 病気の種類 | 治療費の目安 | 危険度 |
| 悪性腫瘍(ガン) | 50万〜100万円 | ★★★ |
|---|---|---|
| 股関節形成不全 | 30万〜60万円 | ★★☆ |
| 胃捻転 | 15万〜30万円 | ★★★ |
ネットで「飼ってはいけない」と言われる最大の原因は、この金銭的負担にあります。
しかし、正しい知識と「保険・食事」の備えがあれば、愛犬の寿命は必ず延ばせます。
「知らなかった」で後悔しないために、今すぐ愛犬の命を守る知識を身につけてください。
▼この記事を読んでわかること
- 死因トップ!ゴールデンが癌になりやすい理由と余命
- 見逃し厳禁!ガンや関節炎の初期症状サイン一覧
- 手術費はいくら?大型犬のリアルな医療費相場
- 「飼ってはいけない」と言われる金銭的な理由
- 寿命を延ばすための食事(アカナ)と保険の選び方
なぜ「寿命が短い」と言われる?ゴールデンと癌(ガン)の関係
ゴールデンレトリバーの平均寿命は10歳〜12歳ですが、短命と言われる最大の要因は「癌(ガン)」の発症率の高さです。
欧米の調査では死因の約6割がガンという衝撃的なデータも。彼らは痛みを隠すのが上手なため、「元気だったのに急に…」という悲劇が後を絶ちません。
なぜゴールデンは癌になりやすいのか、その現実と私たちが知っておくべきリスクについて解説します。
死亡原因のトップは「悪性腫瘍」
残念ながら、ゴールデンレトリバーは「癌のデパート」と呼ばれるほど、腫瘍ができやすい体質を持っています。
米国ゴールデンレトリバークラブの健康調査によると、死因の約60%が血管肉腫やリンパ腫などの悪性腫瘍によるものと報告されています。
これは他の犬種と比べても突出して高い数値です。
遺伝的な要因が強いとされていますが、老化に伴いリスクは急増します。
「うちの子は大丈夫」と思わず、いつか直面する問題として覚悟しておく必要があります。
代表的なガンの種類と余命(血管肉腫・リンパ腫)
特に多いのが「血管肉腫」と「リンパ腫」です。
血管肉腫は脾臓や心臓にできやすく、破裂するまで無症状なことが多いため、突然死の原因となります。
リンパ腫は顎の下や膝裏などのリンパ節が腫れる血液のガンです。
抗がん剤が比較的効きやすいですが、完治は難しく再発のリスクも高いです。
どちらも発見が遅れると「余命1〜2ヶ月」と宣告されるケースが多く、いかに早期に見つけるかが生死を分けます。
早期発見の鍵!見逃してはいけない「初期症状」
癌を早期発見できるのは、獣医ではなく飼い主さんです。
毎日のスキンシップで「あれ?こんな所にしこりあったっけ?」と気づくことが第一歩。
また、血管肉腫による貧血で「歯茎や舌が白くなる」、内臓の腫瘍で「口臭がきつくなる」のも危険信号です。
そして最も顕著なのが「食べているのに痩せていく」こと。
これらのサインを見逃さず、少しでも違和感があればすぐに病院へ行くことが、愛犬の寿命を延ばします。。
パパ目に見えない癌は、年1回の『健康診断』でしか見つけられない。
特に7歳を超えたシニア期からは、半年に1回行くのが理想だよ。
ママガン治療は抗がん剤などで100万円近くかかることも。
お金で治療を諦めないよう、通院費もしっかり出る保険への加入は必須ね。
癌だけじゃない!気をつけるべき「4つの病気」と症状
ゴールデンレトリバーのリスクは癌だけではありません。
日々の生活で最も病院に通う原因となる「皮膚・耳のトラブル」や、大型犬全般(ラブラドールレトリバー含む)の宿命である「関節疾患」、そして一瞬で命を奪う「胃捻転」など、注意すべき病気は多岐にわたります。
これらは早期発見や環境作りで防げるものも多いため、飼い主さんが正しい知識を持つことが最大の予防策になります。

皮膚炎・外耳炎(アレルギー・ホットスポット)
垂れ耳と分厚いダブルコートを持つゴールデンは、皮膚トラブルのデパートです。
蒸れによる「ホットスポット(急性湿疹)」や、食物アレルギーによる「皮膚炎・外耳炎」を繰り返す子が非常に多いです。
命には関わりませんが、痒みは犬にとって大きなストレス。
一生薬を飲み続けることにもなりかねません。
実は、ドッグフードを穀物不使用(グレインフリー)などの良質なものに変えるだけで、劇的に改善するケースも多いです。

股関節形成不全・関節炎
ラブラドールレトリバーと同様、大型犬に多く見られるのが「股関節形成不全」です。
遺伝的な要因や成長期の急激な体重増加が原因で、股関節がうまく噛み合わなくなります。
「腰を左右に振って歩く(モンローウォーク)」「散歩ですぐ座り込む」「階段を嫌がる」といったサインがあれば要注意。
重症化すると歩行困難になり、手術が必要になることも。
フローリングの滑り止め対策や、太らせない体重管理が重要です。

胃捻転(いねんてん)
「さっきまで元気だったのに…」と突然起こるのが胃捻転です。
食後の激しい運動や早食いで胃がねじれ、ガスが溜まる緊急疾患です。
症状は「お腹がパンパンに膨らむ」「吐こうとしているのに何も出ない」「大量のヨダレ」。
数時間でショック死に至るため、夜間でも迷わず救急病院へ走ってください。
胸が深い大型犬特有の病気で、予防には「食後は休ませる」「早食い防止食器を使う」ことが有効です。
誤飲・誤食(腸閉塞)
好奇心旺盛で、口に物を入れて確認する習性があるゴールデンは、誤飲事故の常連です。
靴下、タオル、おもちゃ、散歩中の石などを飲み込み、腸に詰まると「腸閉塞」を起こします。
嘔吐や食欲不振が見られたら危険信号。
内視鏡で取れなければ開腹手術となり、費用も体への負担も大きくなります。
「届く場所に物を置かない」という徹底した環境管理こそが、唯一にして最大の予防策です。
パパ皮膚や関節を作るのは『毎日の食事』だ。安いフードでアレルギーになるより、多少高くても良いフード(アカナ等)を与える方が、結果的に病院代も浮くんだよ。
ママ胃捻転や誤飲は『病気』というより『事故』に近いわね。
いつ起こるか分からない緊急手術に備えて、やっぱり手術費が出る保険は必須よ。
「飼ってはいけない」と言われる理由は「高額な治療費」にあり
ネットでよく見る「ゴールデンレトリバーを飼ってはいけない10の理由」。
その最大の要因は、破壊行動でも抜け毛でもなく、ズバリ「高額な医療費」です。体が大きい分、薬代も手術費もすべてが「大型犬価格」。
いざという時に数百万単位のお金が用意できないと、愛犬の命を諦めることになりかねません。
ここでは、飼い主が直面するお金の現実と、その唯一の解決策についてお話しします。

手術費用は小型犬の1.5倍〜2倍
大型犬の医療費は、小型犬の約1.5倍〜2倍と考えてください。
理由は単純で、麻酔や抗生剤などの薬の量は「体重」に比例して増えるからです。
骨折の手術ひとつとっても、小型犬なら20万円で済むところが、ゴールデンならボルトの強度なども特殊になるため30万〜50万円かかります。
さらに、死因1位の「ガン」で手術と抗がん剤治療を行えば、総額100万円を超えることも決して珍しくないのが現実です。
「お金がないから治療できない」という悲劇
厳しい言い方になりますが、「飼ってはいけない」と言われる背景には、「お金がないから治療を断念する」という悲劇が後を絶たない現実があります。
「手術をすれば助かるのに、費用が払えないから痛みを緩和する処置しかできない」…。
こんな残酷な選択を愛犬に強いるリスクがあるなら、確かに飼うべきではありません。
愛犬の命を守れるかどうかは、飼い主の「愛情」ではなく「経済的な準備」にかかっているのです。
唯一の解決策は「若いうちの保険加入」
逆に言えば、高額な治療費への「備え」さえあれば、ゴールデンは最高のパートナーになります。
そのための唯一の解決策が、「若くて健康なうちの保険加入」です。
特にガンや骨折のリスクが高いゴールデンには、手術費だけでなく「通院」も補償され、支払限度額が大きい保険が必須です。
「あの時入っておけば」と後悔する前に、まずは自分に合う保険をチェックしておきましょう。
パパ『貯金でなんとかなる』は危険だね。
もし30万円の骨折が2回続いたら?家計を守るためにも、大きなリスクは保険に任せるのが鉄則だよ。
ママ特にガン治療は長引くから、通院補償がないと詰むわよ。
私が色々比較して選んだ、ゴールデンに最適な保険は下の記事で紹介してるわ!
病気に負けない!寿命を延ばすための「3つの予防策」
ゴールデンの平均寿命は10歳前後ですが、飼い主のケア次第でその時計を巻き戻すことは可能です。
病気のリスクが高い彼らを守る防波堤は「食事・運動・早期発見」の3つ。
特に、人懐っこく寂しがり屋な「性格」を理解したストレス管理と、体を作る毎日の「ご飯選び」は免疫力に直結します。
今日から始められる、愛犬との時間を1日でも長くするための具体的なアクションを紹介します。

良質な食事(ドッグフード)で免疫力を上げる
「愛犬の体は、食べたもので作られる」。これは紛れもない事実です。
安価なフードに含まれる添加物や質の悪い穀物は、消化器官に負担をかけ、皮膚トラブルや免疫低下の原因になります。
病気に勝つ体を作るには、良質な動物性タンパク質が豊富なフードを選ぶことが最短ルート。
我が家ではグレインフリーの「アカナ」に変えてから、毛並みも皮膚の状態も劇的に良くなりました。
ストレスフリーな環境と運動
ゴールデンは「人懐っこく温厚」な性格ですが、裏を返せば「極度の寂しがり屋」でもあります。
長時間の留守番や、構ってもらえない孤独感は大きなストレスとなり、免疫機能を低下させ、ガンの引き金にもなりかねません。
また、肥満は万病の元。適度な運動で筋肉を維持しつつ、家ではたくさん撫でて愛情を伝えること。
この「心のケア」こそが、最強の良薬になります。
定期的な健康診断と「しこりチェック」
「あれ?こんな所にしこりあったっけ?」 毎日のブラッシングやスキンシップこそが、CT検査にも勝る「最強のガン検診」です。
被毛が厚いゴールデンの異変に気づけるのは、毎日触れている飼い主さんだけ。
それに加え、1年に1回(7歳過ぎたら半年に1回)のドック検診は必須です。
目に見えない内臓の病気を早期に見つけることが、結果として医療費を抑え、寿命を延ばします。
パパ高いフード代をケチって病気になるより、健康への投資だと思って良いご飯(アカナ)を食べる。
これが結局一番の節約になるんだ。
ママ健康診断で『異常』が見つかってからじゃ保険に入れないの。
だからこそ『異常なし』の今入っておくことが、将来の安心を買うってことよ。
よくある質問Q&A(5選)
Q:ラブラドールレトリバーと病気のリスクは違いますか?
A. 似ていますが傾向が少し違います。
ラブラドールは食欲旺盛で「肥満」や「糖尿病」になりやすく、ゴールデンは遺伝的に「血管肉腫などの癌」のリスクが高いと言われています。
ただし、股関節形成不全などの「関節トラブル」はどちらも好発犬種なので、床の滑り止め対策などは共通して必要です。
Q:癌になったら、どんな症状が出ますか?
A. 初期は無症状ですが、進行するとサインが出ます。
体を撫でていて分かる「しこり」や、食べているのに「急に痩せる」、散歩に行きたがらない「疲れやすさ」、歯茎や舌が白くなる「貧血」などが代表的です。
これらの症状が出た時にはすでに進行していることが多いので、少しでも違和感があればすぐに受診してください。
Q:ゴールデンレトリバーの平均寿命は?
A. 一般的に「10歳〜12歳」と言われています。
大型犬の中では平均的ですが、やはりガンなどの病気の発症によって、平均より早く亡くなってしまうケースが多いのが現状です。
早期発見と適切な治療ができれば、15歳近くまで長生きする子も増えています。
Q:民間のペット保険は、癌(ガン)でもおりますか?
A. はい、ほとんどの保険で補償対象です。
ただし、重要なのは「加入前にガンと診断されていないこと」です。
一度診断されると加入できません。また、ガン治療は長期の抗がん剤投与など「通院」が高額になるため、通院補償がない手術特化型の保険だと、自己負担が大きくなるので注意が必要です。
Q:去勢・避妊手術は病気予防になりますか?
A. 生殖器系の病気予防には有効です。
オスなら精巣腫瘍、メスなら子宮蓄膿症や乳腺腫瘍のリスクを下げられます。
一方で、早期の手術が骨のガン(骨肉腫)のリスクを高めるという研究報告もあり、メリットとデメリットを含めて、信頼できる獣医師と相談して時期を決めるのがベストです。
まとめ:愛犬の命を守れるのは、飼い主の「知識」と「準備」だけ
ゴールデンレトリバーとの暮らしは最高に幸せですが、その裏には常に「癌(ガン)」や「高額な医療費」というリスクが潜んでいます。
「お金がないから、高度な治療は諦めよう」…そんな悲しい選択を避けるために必要なのは、ただ一つ。
元気なうちからの「備え」です。
▼この記事のまとめ
- ゴールデンの死因トップは**「悪性腫瘍(ガン)」**
- 皮膚炎・関節炎・胃捻転も日常的に要注意
- 治療費はすべて大型犬価格、100万円の備えが必要
- 「飼ってはいけない」と言われる最大の原因は金銭的負担
- 早期発見が鍵!日々のボディチェックでしこりを探そう
- 病気に負けない体を作るのは、毎日の**「食事(アカナ)」**
- 万が一の時に100万円を用意できる命綱は**「ペット保険」**
- ガン治療は長引くため、**通院補償がある保険(PS保険など)**が強い
- 病名がついてからでは一生保険に入れない
- 愛犬の未来を守れるのは、今の飼い主の準備だけ
ゴールデンレトリバーは、痛みを我慢して笑顔を見せる健気な犬種です。
だからこそ、「異変に気づいた時には手遅れ」ということがないよう、私たち飼い主が先回りして守ってあげる必要があります。
あなたに今すぐできることは2つです。
一つは、毎日の体を作る「食事の見直し」。
そしてもう一つは、万が一の時に最善の治療を受けさせるための「経済的な準備(保険)」です。
特にガン治療は、抗がん剤などで通院が長く続きます。
手術しか出ない保険では、毎月の通院費で家計が破綻してしまいます。
だからこそ、私がおすすめしている「PS保険」のように、通院もしっかりカバーしてくれる保険を選んでください。
「また今度考えよう」と思っている間に病気が見つかったら、もう二度と保険には入れません。
あなたの愛犬にとって、今日が一番若く、健康な日です。
後悔しないために、まずは以下のリンクから「今の年齢の保険料」と「体に良い食事」をチェックして、愛犬を守る第一歩を踏み出してください。

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